マリエッタ諸島へようこそ!!
空を飛ぶことが大して難しくない世界。吸い込まれるように広がる碧色の空と包み込むように伸びる翠色の海。
白亜の街に吹き付ける潮の匂いが、君たちの鼻腔を撫でながら髪に流れる。
潮風を孕み、プロペラは空を漕いでいく。
陽の光にエルロンが輝き、すーっと飛行機雲が、君たちの後ろにできていく。
誰が、かの地をこう呼んだのだろう。ここは、飛行艇乗りたちの楽園だ。
明日の糧を得るために。己の力量を試すために。
富と名声を手にするために。ただ、この青空に魅入られたために。
此処には求める全てがある。
力も、富も、名声も。
仲間も、敵も、そうでない者たちも。
風も、空も、海も。
碧も、翠も。
嗚呼、ここはまさしく。
翠碧色の楽園だ。
チェレステ色のパラディーゾとは
「チェレステ色のパラディーゾ」は、碧色の空と翠色の海を持つ、大小様々な島々で構成された「マリエッタ諸島」を舞台に、水上飛行機や飛行艇を操り、
この諸島の平和を脅かす空賊を退治したり、
この美しい空を自由気ままに飛ぶ気分を味わう飛行艇乗りたちの日常と空戦を描くテーブルトーク・ロール・プレイング・ゲームだ。
この世界では、空を飛ぶことは大して難しくはない。
飛行機械は数十年前に発明されたばかりではあるが、今や人々の生活には欠かせない存在だ。
特に此処、マリエッタ諸島では、海を隔てた島々や、遠く離れた本国へ行き来するために、
まるで軽自動車にでも乗るかのような気軽さで、誰もが水上飛行機を利用している。
プレイヤーが操るプレイヤーキャラクターたちもまた、一人一人が一機の水上飛行機、または飛行艇を所有している。
それは、せわしなく海の上を飛び回る、一般の旅客機や輸送機なんかとは比べ物にならない代物だ。
なんてったってソレは、キミ達が旅する中で試行錯誤し、コダワリぬいて研ぎ澄まされた翼を広げる自慢の相棒なのだから。
このゲームは、そんな美しいマリエッタ諸島を舞台に、点在する島々をキミだけの愛機で飛び回りながら、
住民たちの悩み事を解決したり、華々しい空戦によって問題の原因となっている空賊たちや悪党どもを退治すること
……つまり、「空を飛ぶこと」を目的としたゲームだ。
空には底知れない魅力がある。見上げればいつも自分たちを包み込んでいるのに、手を伸ばしても人の手では到底届かない。
それでも人は空を見上げ、そしていつしか、飛行機という文明の利器を手に入れて、届かなかったものを掴みに行こうとする……。
もう一度書くが、このゲームの目的は「空を飛ぶこと」だ。
「楽園」と呼ぶに相応しい碧色の空。胸躍る空戦。
腕一つで敵機の間を駆け抜けるスリル。自慢の愛機を駆り、果てしない空を飛び回る体験を、
是非とも存分に楽しんでほしい。
マリエッタ諸島――翠碧色の楽園へようこそ!