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ようこそ、蒸気と機械仕掛けの空へ

 キミ達が今まで暮らしてきたこの都市は、狭い。

 夜には上層の煌びやかな街灯の光がここまで漏れでて、まるでシャンデリアの様な輝きが夜の街を照らすけれども、昼は薄暗く、日照と高度の影響で、常に霧が立ち込めている。

都市の外れにまでやってくると、厳然とただそこに広がる雲海を目にする事が出来る。

雷鳴轟く混沌の雲海の下、遥か見えない所からそびえる一本の塔、歯車の塔エクスマキナの上にキミは居る。
この危うい環境の中でキミ達の世界はなんとか生きながらえている。そう実感すると、キミは何処にも、ここから逃げて自由になる道はないように、そう思ってしまうかもしれない。
 けど、そうじゃない。
さあ、出掛けよう。キミがランプや一切れのパンを鞄に詰め込んで、一握りの勇気で脚を踏み出しさえすれば、 そこにはキミと想いを同じくする仲間がいるはずだ。
 機関室が唸りを上げる。燃素フロジストンを燃やし、濛々と吹き上がる黒煙と蒸気の風に乗って、キミを乗せたフネは、大空を駆ける。
目指すのは、どこか遠い、異国の地? ソラクジラの浮かぶ夕日の空? それとも、あの雲間に見た、幻の浮遊大陸?

 この胸に踊る小さなワクワクを頼りに、
 −−−−さあ、冒険の旅に出よう。

歯車の塔の探空士とは?

このゲームは、大地が崩れ落ち、歯車の塔、と呼ばれるアーコロジーに人々が縋り付くように暮らす世界を舞台に、飛空艇に乗って、大空で数々の冒険をくぐり抜けていく職業、探空士スカイノーツたちの冒険を描くTRPGです。
この世界には、大地がありません。かつて、大地に包まれた惑星は砕かれ、大地は雲海の下に落ちていってしまいました。 残ったのは、かつての文明の遺産にして、人類の唯一の生存領域である「歯車の塔」です。
巨大な歯車で構成されたこの塔の上は、お世辞にも住みやすいとは言えません。塔は階層で隔たれ、下層では食料の供給すらおぼつきません。かつて文明のテクノロジーだった「魔法」はそのほとんどが消失しました。
しかし、そんな絶望的な状況は、人類の緩やかな滅亡を意味してはいませんでした。 燃やすと爆発的な熱量を発する超燃料「燃素」の錬成が、人々に再び文明の光をともし始めたのです!
今、塔の上は前代未聞の「蒸気革命」。産業構造はガラリと代わり、農地は工場に、剣士は兵隊に。

そして、自由を求める野心家は「探空士」となりました。
探空士、燃素による蒸気機関によって駆動する空飛ぶフネ「飛空艇」を操り、未知に包まれた大空を冒険する探検家です。

王室は、特権を与える錬金術ギルド、発明ギルドに続き、探空士を支援する航空ギルドを創設。世界の探索を命じました。
プレイヤーであるあなた達の演ずるPCは勿論「探空士」。自由を求め、未知を求め、冒険を求めて飛空艇を操り、知らない土地、美しい空、そして幻の「大地」、浮遊大陸を探す旅に出る事になります。
このゲームのセッションでは、PC達が飛空艇に乗り込み、冒険を開始する所から、飛空艇を降り、冒険を終える所までを扱います。

さあ、未知なる空へ、足を踏み出しましょう。 inserted by FC2 system